生体認証

クレジットカードを持つ上で、不正利用には常に気を付けなくてはなりません。以前よりは減少傾向にあるものの、現在でも、年間被害総額は70億円を超える状況です。

こういった被害を防ぐための対策としては、暗証番号やサインを使った本人確認が一般的ですよね。

しかし、近年開発が進む"生体"を用いた認証技術の応用によって、セキュリティ能力は格段に向上しています。

そこで今回は、クレジットカードへの応用が注目されている最新の生体認証システム(指紋認証・静脈認証・顔認証・声音認証・虹彩認証)についてまとめてみました。

指紋認証

指紋センサー付きクレジットカード1現在、導入が進んでいる最新技術が搭載されたクレジットカードとしては、MasterCardが導入した指紋センサー付きクレジットカードである「Zwipe MasterCard(ズワイプ・マスターカード)」が有名です。

このカードは、簡単な方法でスキャンするだけで、直接カードに指紋データが記録される仕組み。

非接触型カードなので、安全性と決済の迅速性が両方備わった実用性の高いカードとなっていますよ。

なお、認証精度については、指の状態に左右されることもあるため、普通レベルといったところでしょうか。

静脈認証

もう一つ、現在導入が進んでいるのが静脈認証。

富士通とJCBが共同で構築した「手のひら静脈認証システム搭載のクレジットカード」として実現しています。

こちらの仕組みは、手のひらの静脈データを富士通のサーバ内に登録しておくことで、決済端末に手のひらをかざすだけで決済を完了させるというもの。

手をかざすだけでお買物が出来る時代がもうすぐ来る!JCBが手ぶらのお買物を実現させる!?

認証精度は高く、改ざんも困難ですが、専用の決済端末が大きいため導入するお店の負担が大きくなるのが悩みどころでしょう。

顔認証

ここから先は、クレジットカードとしては未導入であるものの、導入が期待されている3つの認証システムをご紹介します。

まずは、三井住友フィナンシャルグループで導入が検討されていることが発表された顔認証から。

顔認証の仕組みは、目や鼻の位置や大きさなどを、画像データから読み取って個人を特定するというもので、事前に登録した顔がパスワード。

まさに、「顔パス」で決済できます。

顔パス

顔認証は偽造の難易度が高く、インターネットショッピングでも、なりすまし防止策として「瞬き」を要求するなどの工夫も進んでいます。

ただし、認証精度については高いとは言えない弱点も。

特に、顔は年齢とともに変化するため、店頭で利用するにもデータ更新の頻度は上がるかもしれません。

そんなデメリットもありますが、実用可能性の高い認証システムであることは間違いなしです。

早く「顔パス」が実現するといいですね。

音声認証

声音

音声認証とは、人の声の特徴(波長等)を抽出して識別することで認証を行うものです。

健康状態に左右されたり、周囲の環境によってはノイズを拾いやすくなるため、認証精度が高いとは言えません。

しかし、アプリケーションの導入等によって時間とコストの削減も期待できるので、主に遠隔地間の取引での活用が期待できます

現在、オランダの金融機関INGのモバイル決済システムに導入されています。

虹彩認証

虹彩

虹彩認証は、個人の目の虹彩から認証を行うものです。

その仕組みは、虹彩(瞳孔の周りの色の付いた部分)の複雑な模様を、高解像度の画像で得て認識するというものです。

虹彩認証の最大のメリットは、その認証精度の高さにあります。

現在、虹彩認証は、入室管理キーや富士通のスマートフォン等で導入されていますが、さすがに屋外でスマホを使用した認証ともなると、多少精度が下がるようです。

しかし、今後の活用可能性はかなり大きなものとなるでしょう。

気を付けなければならないのは、虹彩は高い個人識別情報が含まれるだけでなく、病歴等の情報も含むことがあること。

顔と比較しても、虹彩は気軽に登録しやすい部位なので、厳しいデータ管理が必要です。

まとめ

いかがでしたか?

クレジットカードの不正利用を防ぐ最新のセキュリティ技術について、お分かりいただけたでしょうか。

生体認証システムの完全導入には、まだ時間がかかりそうですが、不正利用の被害を防ぐためにも、今後の普及に期待したいですね。

 

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