アメックスグリーンカード

アメリカン・エキスプレス(通称:アメックス)のリボ払い「ペイフレックス」が2017年8月から事前申請不要になりました。

ペイフレックスはアメックス独自のリボ払いです。

また今回調べてみて分かったんですが、ペイフレックスは扱い方を間違えると少々危険な支払方法でした。

しかし、仕組みを理解して上手に活用すればデメリットも解消できちゃいます!

この記事では、そんなアメックスのペイフレックスについて徹底的に解説します。

ペイフレックスとは

辞書を見る鳥

前述の通り、ペイフレックスとはアメックス独自のリボ払い方式のことです。

ちなみにリボ払いの基本知識については、下記の記事に分かりやすくまとめてあります。ぜひ読んでみてください。

アメックスと聞くと、お金持ち向けのカードというイメージが一般的に広まっているせいか、「扱っているのは一括払いだけでしょ」と思っている人もいるんじゃないでしょうか?

でも実は、アメックスでもリボ払いが利用できます。

その名も「ペイフレックス」です。英語では「Pay Flex」と書きます。

Payは支払い、Flexは柔軟、なので「融通が利く支払方法」といった意味の造語です。

そんなペイフレックスには、自動リボとあとリボという2つのプランがあります。

まずは2つの支払方法の違いから見ていきましょう。

自動リボとあとリボの違い

ペイフレックスで特徴的なのは「自動リボ」です。

他のカード会社にはないアメックス独自の仕組みを採用しています。

一般的に自動リボと聞くと、「一括払いで支払っても自動的にリボ払いになる支払方法」と想像しがちです。

しかしペイフレックスの「自動リボ」は、全ての支払いがリボ払いになるのではなく、自分が決めた額を超えた支払いだけがリボ払いになります。

つまり日々の小さな支払いは一括払いで、高額な支払いだけをリボ払いにできちゃいます

自動でリボ払いになるのが高額な支払いだけなら利用しやすそうですよね。

それに対して「あとリボ」は、一括払いで支払ったお会計をあとでリボ払いに変更できるというものです。

これは他のカード会社でもよくあるサービスですね。

もう一度、2つの支払方法の特徴を簡単にまとめるとこんな感じになります。

ペイフレックスの自動リボとあとリボの違い
  • 自動リボ:ある一定額を超えた支払いだけがリボ払いになる
  • あとリボ:一括払いで支払ったあとでリボ払いに変更できる

ペイフレックスの利用方法

クレジットカード決済

ペイフレックスは、今は事前申請不要で利用できます。

「今は」と強調したとおり、以前は申請が必要なサービスでした。

そこで、ペイフレックスが申請不要で利用できるようになった経緯を下記にまとめてみました。

申請が不要になった理由

もともと、ペイフレックスは自動リボだけを指す言葉でした。

当時のペイフレックスは申請が必要なサービスだったんです。

しかし2017年8月に「あとリボ」が導入されたことにより、自動リボとあとリボをまとめて「ペイフレックス」と呼ぶようになり、それに伴ってペイフレックスの申請が不要になりました。

あとリボを使うだけで申請が必要なのは不便ですからね。

ちなみに以前の申請方法は、ネットで申請をして審査結果が郵送されてくるのを待つというものでした

今はその流れがアメックス側で自動的に行われています。

「申請不要ってことは、全てのカード会員が勝手に使えるの?」というと、それがまたそうではないです・・・。

ペイフレックスを利用するには、アメックスが規定する条件を満たす必要があります

ペイフレックスの利用条件

チェックリスト

ペイフレックスを利用するための条件は4つです。

ペイフレックスの利用条件
  • 入会から3ヵ月以上経過している
  • カードの引き落とし口座を設定している
  • 支払い状況に問題なし
  • ボーナス・分割払いに登録していない

注目は4つ目のボーナス・分割払いに登録していないことです。

アメックスでは、一括払いやペイフレックス(リボ払い)の他に、ボーナス払いや分割払いも取り扱っています。

しかしこちらは利用する際に申請が必要となります。以前のペイフレックスと同じですね。

下記の記事で分割払い・ボーナス払いへの登録方法を解説していますので、興味のある人は読んでみてくださいね。

注意してほしいのは、条件にある「ボーナス・分割払いに登録していない」とは、ボーナス払いや分割払いの利用申請をしていない、もしくは申請しても審査に落ちた状態ということです

「ボーナス払いや分割払いに登録はしているけど未払いがない」という意味ではありません。

ここがポイントです。

4つの条件をすべて満たすと、アメックスからペイフレックスの登録完了通知が届きます。

そして晴れて通知が届いた利用者は、アメックスのWebマイページ「オンライン・サービス」からペイフレックスの設定が行えるようなります。

利用可能枠と注意点

ペイフレックスの利用可能枠は20万円~150万円の範囲内です。

限度枠は利用者の返済能力に応じて決まります。

またペイフレックスの対象は一般会員なので、ビジネスカードやコーポレートカード会員はサービスの対象外です

本カード会員がペイフレックス登録済みの一般会員であれば、追加カードや家族カードでもペイフレックスが適用となります。

それと利用条件にもあるように、分割・ボーナス払いの併用はできません

ペイフレックスと分割・ボーナス払いの両方に登録するのは不可能ということですね。

ペイフレックスの仕組み

崩れそうなコインタワー

では、ここからはペイフレックスの気になる仕組みを解説していきます。

ペイフレックスでは、残高スライド方式を採用しています。

残高スライド方式とは「リボ払いでお買い物をした未払い金の総額によって毎月の支払額が決まる」というものです。

ちなみに他のカード会社でも、残高スライド方式を採用している会社はあります。

アメックスの場合は10万円以内なら毎月3,000円、それ以上は10万円ごとに3,000円プラスされていきます。

表にするとこんな感じですね。

ペイフレックスの残高スライド方式
リボ払いでの利用残高 月々の支払額
100,000円以下 3,000円
100,001円~200,000円以下 6,000円
200,001円~300,000円以下 9,000円
300,001円~400,000円以下 12,000円
400,001円~500,000円以下 15,000円
500,001円~600,000円以下 18,000円
600,001円~700,000円以下 21,000円
700,001円~800,000円以下 24,000円
800,001円~900,000円以下 27,000円
900,001円~1,000,000円以下 30,000円

利用残高が増えるほど毎月の支払額も増えるので、定額方式よりも早く返済できて、その分手数料も節約できちゃいます。

つまり、ユーザーにとっては残高スライド方式のほうがお得なんです

ここからは「自動リボ」と「あとリボ」の特徴と利用方法を解説していきます。

自動リボの特徴と利用方法

ロボットで遊ぶ少年

記事の前半でもお伝えしましたが、一定額を超えた支払いだけをリボ払いにできるのがペイフレックス「自動リボ」の特徴です。

と言われても、いまいちピンときませんよね(笑)。

要するに一括払いとリボ払いの境界線の金額を自分で決められるんです。

自動リボってどういうこと?

例を挙げて説明します。

一括払いとリボ払いの境界線を5万円に設定したとしましょう。

その場合に1万円のお買い物は一括払い、同じく4万円のお買い物も一括払いですが、6万円のお買い物はリボ払いになります。

5万円に設定した場合
お買い物金額 支払方法
1万円 一括払い
4万円 一括払い
6万円 リボ払い

このとき注意していただきたいのは、6万円がまるまる全額リボ払いになるということです。

「5万円の一括払い+1万円のリボ払い」と勘違いしやすいので気をつけてくださいね。

金額によって自動的にリボ払いが適用されるので、お店で利用する場合は常に一括払いでOKです。

その都度「リボ払いで!」と申し出る必要はありません。

設定できる金額

設定できる金額は下記の通りです。

  • 2,000円
  • 5,000円
  • 1万円
  • 2万円
  • 3万円
  • 4万円
  • 5万円
  • 10万円
  • 15万円
  • 20万円

設定した金額を超えないお買い物は一括払いになります。

また、設定金額を変更したい場合はオンライン・サービスからいつでも簡単に変更可能です。

リボ払いの利用可能枠を超えた場合

お金に悩む男性

アメックスでは、カードの利用可能枠とは別でリボ払いの利用可能枠を設けています。

難しい言葉で言えば割賦枠というやつですね。「かっぷわく」と読むらしいです。

ペイフレックスでの利用額がリボ払いの利用可能枠いっぱいまで達してしまうと、超えた分は一括払いとなります

例えば下記のような条件のときですね。

  1. 自動リボを5万円に設定している
  2. リボ払いの利用限度額が20万円
  3. 現在の支払残高は16万円(残り4万円分をリボ払いにできる)

この条件下で5万円以上のお買い物をすると、4万円がリボ払いで限度額を超えた1万円が一括払いとなります。

金額 支払方法
~自分で設定した金額 一括払い
自分で設定した金額~リボ払いの利用限度額 リボ払い
リボ払いの利用限度額~カードの利用限度額 一括払い

少々ややこしいですが、しっかりと覚えておきましょう。

毎月の支払額はどうなる?

ペイフレックスは支払残高に応じて毎月の支払金額が決まる「残高スライド方式」だと言いました。

ここが結構わかりにくいところなので、具体例を挙げて説明していきましょう。

例えば、自動リボの設定金額は5万円に設定した状態で、2万円・3万円・4万円・6万円・7万円のお買い物をしたとします。

一括払いになるのは2万円・3万円・4万円のお買い物で、6万円・7万円のお買い物がリボ払いになります。

お買い物代金 支払方法
2万円 一括払い
3万円 一括払い
4万円 一括払い
6万円 リボ払い
7万円 リボ払い

このときリボ払いでの支払残高は6万円+7万円で13万円

支払残高13万円は、ペイフレックスの残高スライド方式が規定する10万円以上20万円以下に該当するので、毎月の支払額は6,000円となります。

さらに翌月に支払う一括払い分は2万円+3万円+4万円で9万円となるため、翌月のアメックスカードの支払合計は9万6,000円となります。

あとリボの特徴と利用方法

ペイフレックスのあとリボ

ここからは、もう一つの支払方法「あとリボ」の特徴と利用方法を解説していきます。

一括払いで支払ったお買い物を自分でリボ払いに変更できるのが「あとリボ」でしたね。

あとリボは、アメックスのオンライン・サービスやメールアドレス、オンライン明細書サービスの登録後に利用できるサービスです。

サービス開始時は「自動リボ」ではなく「あとリボ」が初期状態となりますが、カード利用後に自ら申請しない限りは通常通りの一括払いとなります。

あとリボの利用方法

あとリボはオンライン・サービスから簡単に手続きできます。

変更したい利用分を選択して申し込むだけ!簡単ですね。

注意点は、あとリボと自動リボは併用ができないことです。

自動リボなら自動リボ、あとリボならあとリボしか使えません。

もちろん切り替えることは可能です。

ペイフレックスのデメリット

簡単で便利なペイフレックスですが、残念ながらデメリットもあります。

ここからはペイフレックスのデメリットについて触れていきます。

デメリット①:手数料が発生する

ペイフレックスはリボ払いなので手数料が発生します。

利用残高に応じた年率の変動はありません。

ちなみに支払残高0円の状態なら、利用日から最初の請求締切日までの期間だけは手数料なしで利用できます

デメリット②:毎月の支払額に手数料が含まれている

支払方式には、残高スライド方式と定額方式という違いの他に、元利方式と元金方式という違いがあります。

アメックスが採用する元利方式は、毎月の支払額に手数料を含める方式です。

一方の元金方式は毎月の支払額に手数料を上乗せする方式です。

手数料という観点から見ると、元利方式はデメリットになります。

これが少々厄介でして・・・。

というのも、リボ払いの手数料を節約するには一日も早く完済する必要があります

しかしこの元利方式は、支払期間を長期化させる要因なんです(涙)。

わかりやすく説明すると、毎月の支払額が3,000円で手数料が900円のときは・・・。

  • 元利方式の場合:2,100円+900円=3,000円
  • 元金方式の場合:3,000円+900円=3,900円

となります。

支払残高が10万円のとき、元利か元金かの違いだけでどれだけ差が出るでしょうか?

こちらも計算してみました。

支払残高10万円の場合の元利方式・元金方式による比較
支払方式 完済までの期間 手数料総額
元利方式 約44ヵ月 約2万9,000円
元金方式 約34ヵ月 約2万1,000円

アメックスが採用している元利方式では、元金方式よりも10ヵ月も返済が長引き、8,000円も多く手数料を支払わなくてはいけません。

まぁその分、毎月の負担額は少ないんですけどね・・・。

デメリット③:月の支払額を自分で決められない

3つ目は残高スライド方式を採用していることです。

先ほどはメリットとして紹介しましたが、実は残高スライド方式はデメリットにもなりえます・・・。

残高スライド方式の場合、支払残高と毎月の支払金額のバランスが重要です。

しかしアメックスは、支払残高のわりに毎月の支払金額の設定が低めに設定されているような気がします。

支払金額の設定が低いと、なかなか完済できません。つまり手数料が増えてしまうというわけです。

10万円のリボ払いだと毎月3,000円ずつ支払うように設定されているので、完済までにかかる期間は44ヵ月。手数料の総額は28,694円となります。

金額がそこまで高くないうちはいいですが、仮に100万円の支払残高を抱えた場合、返済には141ヵ月もかかってしまいます

141ヵ月って・・・約12年ですよ。手数料の総額は54万円以上にもなっちゃいます!

その間もリボ払いで支払いを続ければまた残高は積み上がり、完済が遠のくことに・・・(涙)。

増額返済がおすすめ

嬉しそうな女性

前項のデメリットを読んで「ペイフレックス恐ろしや・・・」と思ってしまった人に朗報です。

実は増額返済という方法を使えば、毎月の支払額を変更できちゃいます!

やり方はとっても簡単で、オンライン・サービスから手続きが可能です。

ただし増額返済は当月分しか変更できません

次月以降も増額したい場合は、毎月手続きが必要なので気をつけてくださいね。

ペイフレックスのまとめ

アメックスのペイフレックスは他のカード会社のリボ払いよりも利用しやすいサービスです。

支払残高が減りにくい元利方式を採用しているのは難点ではありますが、増額返済を上手く活用すればデメリットも解消できます。

ちなみに「ペイフレックスは使わない」という人は、マイページから登録の解除も簡単に行えるのでぜひ試してみてください。

一度解除すると再登録には申請が必要なので、そこだけは注意してくださいね。

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