プラチナカード

一般的にクレジットカードは「高級感を得られるゴールドカード」や「幻とも噂されるブラックカード」など、特徴的なカードが注目されがちです。

しかし、その中間にも優れたカードランクが存在します。

そう。それはプラチナカードです。

名前の由来は、ゴールドよりも希少な金属「プラチナ」からきています。

今回の記事では、そんなゴールドカードとブラックカードの中間に位置するプラチナカードの魅力を、サービスの内容やどんな人におすすめのカードなのかも踏まえて分かりやすく解説します。

「ゴールドカードで十分かな・・・」と考えている方も読んでみれば欲しくなるかもしれませんよっ!

プラチナカードとは?

プラチナカードってどんなカード?と言われても、実際には「名前は聞いたことあるけど詳しくは知らない」という方がほとんどではないでしょうか?

そこでまずは「プラチナカードとは」という基礎的な部分を説明していきたいと思います。

プラチナカードのランク付けと誕生の背景

creditcard

プラチナカードは、ゴールドカードのワンランク上のクレジットカードです。

ゴールドカードよりも格上ということで、金よりも希少な金属「プラチナ(白金)」がその名の由来とされています。

種類 入手の難しさ
ブラック 極めて高い
プラチナ 高い
ゴールド 少し高い
一般(シルバー) 普通

年会費やそれに見合うサービスもゴールドカードより高品質なのが一般的です

ちなみに、なぜゴールドカードがあるのに高級なカードが必要になったのかというと次のような経緯があります。

かつてはこのゴールドカードこそがクレジットカードの中でも最上位のランクにあり、高いステータスの人しか持てませんでした。

しかし、他のカード会社が次々とそれを模倣してゴールドカードを作ったことで、アメリカン・エキスプレス社のゴールドカードは特別感が薄れてしまいます。

そこでアメリカン・エキスプレス社は、より高いステータスを提供するために上位ランクのプラチナカード、ブラックカードを導入し、ライバル社と差をつけようと考えたのです。

こうしてプラチナカードは、ゴールドカードに代わる新しいステータスカードとして登場しました。

しかし、これもまた他の会社が模倣したため、次に導入されたブラックカードがクレジットカードの最上位として知名度をかっさらってしまったのです。

ステータスはあるものの、あまりスポットライトが当たらないのがもったいない気がしますね(泣)。

本物のステータスを得られる

成功した人

現在はゴールドカードのハードルが下がっていることもあり、本物のステータスを得られるのはプラチナよりも上のカードだけと言われています

なぜなら、プラチナカードは誰もが入手できるというわけではないからです。

年収や年齢という壁が立ちはだかり、自ら申し込めるカードであっても簡単に審査が通るわけではありません。

加えてステータスの高いカードは、ほぼインビテーション(招待状)が必要で選択肢も限られます。

自分から欲しいと思っても、入手するにはそれなりのハードルを与えられるのがプラチナカードです。

プラチナカードの保有者数

プラチナカードは中々お目にかかれるものではありません。

それもそのはず、楽天リサーチの調査(2011年)によると、プラチナカード以上の保有者率はカード保有者全体の1.4%

2011年のデータとは言え、やはり希少価値があるのは揺るぎない事実です。

ステータスカードだけあって、これは周りで使っている人がいたら感心してしまいますね。

プラチナカードの年会費相場

プラチナカードは高いステータスを得られることもあり、年会費は高額です。

一般的には3~5万円に設定されていることが多く、相場はカード会社によってもまちまちです。

代表的なプラチナカードの年会費を簡単にまとめてみました。

カード名 年会費(税込)
AMEX・プラチナ・カード 140,400円
三井住友VISAプラチナカード 54,000円
JAL・JCBカード プラチナ 33,480円
エポスプラチナカード 30,000円
JCBプラチナ 27,000円
MUFGカードプラチナAMEX 21,600円
セゾンプラチナ・AMEX・カード 21,600円

例えば、セゾンプラチナ・アメリカン・エキスプレス・カードは21,600円(税込)、アメリカン・エキスプレス・プラチナ・カードは140,400円(税込)と、その差はなんと約10万円以上

これはプラチナカードの種類が増えたことによる多様化が要因だと考えられます。

それぞれのカード会社が独自の強みを活かした結果、入手のしやすさが売りのカードやサービスを充実させた高額なカードなどが生まれていったわけですね。

プラチナカードのデザイン

プラチナ

プラチナという金属は、銀に近い色合いです。

日本で最初に登場したプラチナカード「アメリカン・エキスプレス・プラチナ・カード」がその色だったため、他のプラチナカードもその色を真似ています

しかし見た目が銀色だと、「ゴールドカードよりも地味。シルバー?」なんて声もちらほら(泣)。

特にクレジットカードに詳しくない人はプラチナカードだと気づかない・・・。なんてこともあります。

そのため最近では、そんな嘆きを意識してかブラックカードに近いデザインも登場してきました。

特にデザインで人気があるのは、三井住友VISAプラチナカードやMUFGカード・プラチナ・アメリカン・エキスプレス・カードなどです。

上記画像はMUFGカード・プラチナですが、深い黒を基調とした券面にある「PLATINUM」の文字はまるで宝石かのような光を放っています。

プラチナカードのサービス

それではここからは、これぞプラチナカードというサービスをどしどし紹介していきます。

「ちょっと待って。ほとんどのサービスがゴールドカードにもあるじゃないか!」

そんな声が聞こえてきそうですが、安心してください。

その質は段違いですよ!

では、目玉のコンセルジュサービスやグレードアップした海外旅行傷害保険など、一つずつ解説していきます。

上質なコンシェルジュサービス

コンシェルジュ

プラチナカードと言えば、真っ先に挙げられるのがコンシェルジュサービスです。

「山!」と言えば「川!」と答えられるように、もはや「プラチナカード!」と言えば「コンシェルジュサービス!」と返ってくるレベルでしょう(笑)。

コンシェルジュサービスとは、専用デスクで24時間受け付けている電話サポートサービスです。

三井住友プラチナカードや法人向けのセゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カードなど、カードによっては365日年中無休で利用できるものもあります。

具体的に何ができるのかというと、これがすごい!

クレジットカードを使えることに関係しているのであれば、大抵の要望に応えてくれます

例えばホテルやレストランの予約代行、航空券などのチケット手配。

また、旅行プランのお手伝いやギフトの相談にも乗ってくれます。

自分で調べても手に入れられないような情報を、カード会社独自の情報網で得られるので非常に便利です。

もちろん全ての要望に応えてくれるわけではないですが、忙しくて時間がない時でもコンシェルジュさんがスマートに解決してくれます。

ちなみに、過去に良い対応をしてくれたコンシェルジュさんの指名もできるみたいですよ。

いざという時にしっかり対応してもらえるように、お互いに良好な関係を築いておきましょう

ワンランク上の付帯保険

応急処置

プラチナカードともなると補償される金額が凄まじいことになります。

一般的な相場は、海外旅行傷害保険で5,000万円~1億円ほどです。

「いやいや、1億円っていったいどんな事故に巻き込まれたらそんな金額に達するんだ?」と思いますよね。

しかしこれはいわゆる傷害死亡・後遺障害保険というもので、死亡時や後遺症が残るような大けがの際に利用者を守ってくれます

なので補償金額が大きいことに越したことはないんです。

さらに注目すべきは、転倒時の軽いケガや風邪などに適用される傷害治療・疾病治療費の項目。

アメリカン・エキスプレス・プラチナ・カードやJAL・JCBカード プラチナなら、傷害・疾病ともに最高1,000万円を補償してくれます。

治療費が高額になりがちな海外でも安心です。

せっかくなので海外トラブルにおける治療費の相場も見ておきましょう。

国名 事故内容 保険金支払額
グアム ゴルフ中に脱水症状 103,204円
ドイツ バスタブで転倒し、骨折 838,697円
イギリス 階段で転倒し、足首捻挫 229,005円
トルコ 食あたりによる腹痛 84,560円
タイ 階段で転倒し、両足のかかとを骨折 2,360,338円
参照:2014年度版東京海上日動火災保険株式会社発行「世界の医療と安全」

海外では治療・検査の価格を医療機関が自由に設定するため、病院や地域によって費用にばらつきがあります。

ちなみに日本と比較して治療費が高額なのは、過剰な検査や医療技術の評価が高いことが原因です

高級レストランや料亭の優待

高級レストラン

プラチナカードがあれば高級レストランや料亭の優待サービスを受けられます。

例えばJCBの「グルメ・ベネフィット」なら、高級レストラン2名以上で所定のコースを頼むと1名のコース代が無料になります。

家族の記念日や接待、生活のあらゆる場面で利用できるお得な特典です。

またアメリカン・エキスプレス・プラチナ・カードなら、一見さんお断りの料亭でもAMEXからの紹介ということで入店できる場合があります。

プラチナカードの優越感に浸れる瞬間ですね。

国内外の空港ラウンジ(プライオリティ・パス)が無料で使える

空港

プライオリティ・パスとは、イギリスに本社を置くプライオリティ・パス社が提供している空港ラウンジのことです。

世界各国の主要空港900ヵ所以上にラウンジを設けており、提携しているプラチナカードを使えば無料で利用できます。

ラウンジ内では、軽食やドリンク(アルコールも含む)を楽しみながら搭乗までの待ち時間をゆったり過ごせるのはもちろん、Wi-Fiを利用して仕事のやり取りも可能です。

ちなみに、普通に同じサービスを受けようと会員登録した場合、年会費で約45,000円が必要になります・・・(汗)。

基本的に何回でも利用できるので、海外に行く機会が多い方には素晴らしい特典と言えるでしょう。

アメリカン・エキスプレス・プラチナ・カードやJAL・JCBカード プラチナなど、旅行特典に力を入れているカードなら同伴者も無料利用できます。

ポイントをゴージャスなアイテムに交換できる

ポイント

プラチナカードは、貯めたポイントをプラチナランク独自のアイテムに交換できることがあります。

その中でも僕が驚いて3度見してしまったのが、三井住友VISAプラチナカードの交換アイテムです。

なんと、250万ポイントで日本を代表するスポーツカー「GT-R」に交換できるではないですかっ!(2017年度カタログ)

これにはびっくりしました。クレジットカードで自動車が貰えるなんて。

ただし、交換するには約25億円のカード決済が必要になります・・・。

ハードルは断崖絶壁です(笑)。

それでも自動車まで交換の対象だなんて夢がありますよね。

カタログを見てるだけでも面白いんですが、実はプラチナカードは交換できるアイテムへの選択肢が多いんです

高級なお肉やお酒はもちろん、東京の夜空を飛ぶ「ヘリコプター・フライト」や高級リゾートホテルの宿泊券など、日常生活ではなかなかできない体験を提供してくれます。

プラチナカードの作り方

「プラチナカードは持っている人も少ないし、一体どうやって作ればいいの?」という疑問をお持ちの方もいらっしゃいますよね。

そこで、プラチナカードを作る2通りの方法をご紹介します。

・・・と言ってもゴールドカードと全く同じで、「インビテーション(招待状)を待つ」か自分から申し込む」この2パターンしかないんです(笑)

インビテーション(招待状)を待つ

封筒

インビテーションとは、カード会社から直接送られてくる招待状のこと。

これが届くと、ゴールドカードからプラチナカードへグレードアップする審査を受けられます。

基本的にプラチナカードを作るには、インビテーションが必要です。

どのカード会社もインビテーションの条件は公開していませんが、主に年間での利用実績現在の限度額延滞の有無から判断されると言われています。

そのため、同じカードでも会員の状況で届いたり届かなかったり・・・。

積極的に狙っていくにしても、利用実績を積むことがインビテーションへの近道です。

これはカード会社の信頼を築くと同時に、安定して収入を得ている裏付けにもなるでしょう。

ちなみにアメリカン・エキスプレス・プラチナ・カードは、ゴールドカードを1年以上保有し、年間の利用額が100万円を超えればインビテーションが届くと言われています

年間で100万円とはいかなくても、電気代や保険料などの生活費を合わせて月間3~4万円の利用実績を目指しましょう。

収入が安定していないことや支払いの延滞などがなければ、一般的にゴールドカードから4~5年がインビテーションの目安です。

自分から申し込む

投函

「今すぐプラチナカードが欲しいけどそんなに待っていられない!」という方にも、チャンスありです。

インビテーションが届くまで待つのが基本ですが、自分から申し込み可能なプラチナカードも存在します

いくつか例を挙げるとこんな感じです。

  • 三井住友プラチナカード
  • JCBプラチナ
  • MUFGカード・プラチナ・アメリカン・エキスプレス・カード
  • エポスプラチナカード

自分で申し込むカードの作り方は、ゴールドカードや一般カードと変わりません。

カード会社のWebサイトもしくは郵送書類に、個人情報・引落し口座・職業・年収などを記載して申し込みます(郵送書類で申し込む場合は先に資料を請求する必要があります)。

申し込みが受け付けられると、ついに審査の始まりです。

プラチナカードは他ランクのカードと比べてステータスが高いため、審査に時間がかかる傾向にあります。

1週間~2週間くらいは見ておきましょう。

プラチナカードも他のカードと同様に、入会キャンペーンやポイントUP特典をかいさいしている場合があるため、申し込みはそのチャンスがおすすめです。

プラチナカードの審査

評価する男性

残念ながらプラチナカードの審査は難易度が高いです。

審査の基準もインビテーションと同様に公開していないため、詳細な条件はカード会社にしか分かりません。

ですがせっかくの機会なので、一般的にボーダーラインと言われている参考年収や勤続年数を表と共にお話ししたいと思います

審査の基準

まずは簡単に審査の基準をまとめてみました。

項目 審査の目安
年齢 30歳以上
年収 500万円以上
勤続年数 最低5~6年以上
審査期間 1~2週間以上
延滞の有無 ないほうが良い
借金の有無 ないほうが良い
安定性 会社が上場している、持ち家があるなど
利用実績 こまめな利用、固定費払い◎

あくまでも目安とは言え、やはりハードルは高めですね(汗)。

20代でプラチナカードの取得は難しい?

一般的にプラチナカードは、年齢が30歳未満だと作るのが難しいと言われています

その理由としては年収や勤続年数などが審査では最重要視されるからです。

また必要な勤続年数は最低5~6年、良い印象を与えるのは10年以上とされています。

これらの条件は、普通なら長年勤めていないと達成するのは難しいですよね。

だからこそ、そのどちらも満たせていないであろう20代では取得が難しいと考えられているんです。

ただし年収や勤続年数については、カードによって基準を満たしていなくても審査に通過したり、否決される場合があるので一概には言えません。

あくまでも「信頼を得ているか?」が一番の判断材料と言えるでしょう。

職業やステータス、利用履歴も審査の判断材料

またプラチナカードは、職業や利用履歴についてもしっかりと精査されます。

「安定的な職業であるか?カードを付与しても良いステータスの持ち主かどうか?」やカードの利用履歴など、たとえ安定的な職業に就いている会社員であっても、あまりカードを利用しないならカード会社はふさわしい人だと判断してくれません

ちなみに、自営業の場合だと会社員と比べて収入が不安定なため、より年収を重視する傾向にあります。

会社員の方なら、自分の会社が東証一部上場企業であれば安定しているアピールポイントにもなります。

プラチナカードホルダーに向いている人

クエスチョンマーク

さて、プラチナカードについてたくさんお話しましたが、皆さんはプラチナカードに向いているのは一体どんな人だと思いますか?

「年会費」を払えることが前提にはなってしまいますが、その上でプラチナカードホルダーに相応しいのはこんな人たちじゃないでしょうか。

  • サービスの内容で周囲と差別化を図りたい人 
  • 海外をよく飛び回る人
  • ブラックカードを目指す人

それでは順番にお話ししていきますね。

サービスの内容で周囲と差別化を図りたい人

プラチナカードのサービスはご紹介した通り、他のクレジットカードとは質が違います。

「ゴールドカードよりも差をつけてアピールしたい!」という方にもコンシェルジュサービスやレストラン優待はぴったりです。

さらに、ポイントで手にした「GT-R」を乗り回せば完璧です。

・・・なんて冗談はさておき(笑)。

付帯保険の補償額や利用限度額もカード会社によって異なりますが、ゴールドカード以上のサービスを手にできます。

海外をよく飛び回る人

海外旅行傷害保険はもちろんのこと、プライオリティ・パスが無料付帯するプラチナカードは海外渡航の多い方におすすめです。

海外に滞在するなら保険で安心を、出帰国時には空港ラウンジでくつろぎを得られます。

どちらも単体で取得しようとすると別々に年会費や手間がかかるため、プラチナカード1枚で済むのもメリットと言えるでしょう。

ブラックカードを目指す人

blackcard

現在ブラックカードは、インビテーション以外に入手する方法がありません。

アメリカン・エキスプレス・センチュリオン・カードやダイナースクラブ プレミアムカードなどが良い例ですね。

年収や安定収入などの条件は当然ながら、まずはプラチナカードを所持して利用実績を積む必要があります

ブラックカードを目指すなら、プラチナカードは必ず通らなければならない道です。

ただし、プラチナカードを作れば必ず手に入るわけではないのがブラックカードの難しいところ・・・。

プラチナカードの利用実績を積んだ上で、カード会社からブラックカードを持つにふさわしい人間と認められなければなりません。

プラチナカードのまとめ

さて、ゴールドカードより上位のランク「プラチナカード」について色々とお話しさせてもらいました。

本物のステータスカードと呼ばれるに相応しいサービスの数々。

手に入れたいと思っても、中々一筋縄ではいかないカードだということがお分かりいただけたのではないでしょうか。

隣の芝は青く見えるもので、ステータスが高い希少なカードだと言われると、なんだか余計に欲しくなってしまいます(笑)。

堅実に利用実績を積んで、憧れのプラチナカードを手にしてくださいね。

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